留学先では、多かれ少なかれ出会う問題です。
どんな国に行っても日本人はいますので、いざという時、
同胞としては頼もしいですし、情報の交換もスムーズです。
しかし、こと言語を習得しに行く留学生としては、
やはりほどほどの付き合いに留めた方がいいです。
日本人は特に個人行動が苦手な人が多いようで、
いつも群れて行動したがる傾向があります。
確かに、言葉や行動、バックグラウンドが同じグループにいるのは
楽で安心で大変居心地が良いものです。
しかし、それだけではせっかく海外環境に身を置いている意味がない。
同国人としてのコミュニティには属しつつ、
個人として行動したもの勝ちです。
最初のうちはいろいろな面で先輩に助けてもらったり、
同じ立場同志で情報を共有したりは必要なことです。
日本人コミュニティとはゆるくつながりつつも、
個人個人でそれぞれの世界を作らなくてはと思います。
娘の大学では、留学生は中国とインドからの割合が多いそうです。
どちらも同国人の間のつながりは強く、
あちこちで中国語やヒンドゥー語が聞こえてくるそう。
しかし彼らは訛りがあれど、ちゃんと英語を話し、
ITなどのスキルを極めに来ている人が多い。
娘の大学の場合、正規に入学してくる日本人はわずかで、
大体は提携大学から、併設の語学学校に一年間の短期で来る学生がほとんどだそうです。
女子学生が多いのですが、彼女らはたいてい固まって行動し、
娘が寮のパーティやアクティビティに誘ってもあまり乗ってこないらしく、
何のためにカナダにいるんだろうねえ、と首をひねることもあるのだとか。
一度グループになってしまうと、なかなか個人行動に移しにくい、
という女子特有の現象もあるのでしょう。
前前回の記事にもちらりと書きましたが、
こういう足の引っ張り合いを避けるためにも、
学校単位の留学はあまりお勧めしません。
事情が許せば、個人手配の短期留学、そして正規入学をお勧めします。