奨学金について

海外大学を考えるにあたり、学費の問題は大きいです。

自国民に比べ、海外から学びにくる留学生に対しての学費は高く設定されているためです。

ものすごく優秀な学生に対しては大学が学費免除するシステムもありますが、
我が家の娘のように突出した才能のない子には縁のない話です。

ハーバード大学は年収が低い家庭の子弟には学費を免除しますが、
そもそもハーバードに受かる子なら、いくらでも道はありますよね。

日本で申請してもらえる奨学金は、高校を卒業し、
直接海外大学に進みたい高校生にとってあまり多くありません。

調べると、大学院向けの奨学金はそこそこあるのですが、
学部生向けは本当に少ないです。

ユニクロの柳井正財団の奨学金は高額ですが、ものすごく優秀な生徒でないと無理でしょう。
公益財団法人柳井正財団 | 海外奨学金 (yanaitadashi-foundation.or.jp)

毎年、事情は変わっていくので、これからはもっと増えると信じて、
まめにリサーチすることをおすすめします。

各都道府県や市町村レベルで、出してくれるところもあるので、
住んでいる自治体に問い合わせて見つかったらラッキーです。

ロータリークラブなどの慈善団体も調べてみるべきでしょう。

一番現実的なのは、JASSO(日本学生支援機構)
海外留学支援制度(学部学位取得型)だと思います。
海外留学支援サイト (jasso.go.jp)

奨学金月額:5 万 9千円~11万8千円(留学先国・地域・都市により決定)、
授業料:年度 250万円を上限とする実費額(保険料などの各種経費は除く)
※政府の各種経費予算の状況により変更の可能性あり

返済不要、原則4年間、募集人員は45名です。

我が家はこれを受けました。

結果からいいますと、一次の選考には通ったのですが、
二次で落ちてしまいました。

とにかく書類が多く、ほぼすべての書類をPDFで送るきまりです。

今後学ぶであろう4年間の学業の計画、目標、実行するために必要と思われること、
心構え、などなどを年度ごとに問われているので、詳細にプレゼンしなければなりません。

もちろん英語での書類も多々ありました。

かなりの準備が必要なので、受けようと思ったら早めに取り掛かり、
学校や塾の先生で頼れる人を探し、添削してもらうことです。

私の感覚では、いち高校生の手には余るようなボリュームとハードルでした。

まずパソコンとネット環境、プリンターが必要ですし、
与えられた書式に収まるように文章を入れていくのも大変です。

ITに長けた子や親なら簡単なのでしょうが、
娘と私の二人三脚ではわからないことがたくさんありました。
(頼みの父親は仕事で長期不在中でした)

なんとか出願し、一次選考に通った時は、ものすごい達成感を感じました。

・・・今思えば、ここで魂が抜けてしまったのでしょう。
二次の面接を娘も私もあまり対策をしなかったのが敗因です。

ただ、奨学金に落ちたことで、
知名度も高いが学費も高いトロント大学をきっぱりあきらめることができ、
リーズナブルなリベラルアーツ大学に方向を定めることができました。

本当の大学選びは、ここから始まったのではと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です