なぜ海外大学か
私が子どもに海外大学を勧めた理由はただひとつ。
人生の選択肢が増えるから
です。
具体的には、
①英語が堪能になる
②世界中に友達ができる
③どこの国でも生きていけるタフさが身に着く
④日本の少子高齢化が不安
⑤いつでも日本に戻ってこられる
このあたりが理由です。
①英語が堪能になる
娘はもともと、私大の国際系学部志望でした。
大学によって1~2年の留学が必須のところが大半です。
国際政治や国際法などの学問を目的とするところですが、
国際系の学部を志望する動機は何といっても英語の習得じゃないでしょうか。
4年間日本の大学の国際学部で学び、そのうち1~2年を留学すれば、
もちろん素晴らしい成果があります。
秋田国際大学や立命館アジア太平洋大学などは高い就職率で大人気です。
ただ1年の交換留学でどれくらい英語力が上がるかといえば、
もちろん個人の頑張りによりますが、私のつたない経験から言いますと、
時間が足りないのではないかと。
私は高校時代1年アメリカに交換留学していました。
夏休みが長いので現地にいたのは実質7か月です。
まず英語のスピードについていくのが無理でした。
言いたいことも言えず、大量のテキストを辞書を引き引き読むのも苦痛だったものです。
私は公立中学で英語に初めて触れたのでまず耳がついていけませんでした。
それに圧倒的に語彙力、イディオムが足りなかった。
そしてようやく授業についていけるかという時に、帰国になったのです。
いまでも英語は中途半端です。
高校と大学の違いはありますが、よほど英語が使える子じゃないと、1年じゃ足りないと思います。
ですが、大学生活をまる4年英語圏ですごしたら。
高校生どころのレベルではない勉強量に加え、
自分から発言しないと良い成績をくれないシステムのため、
死に物狂いで頑張らざるを得ません。
結果、英語力はどんどんついてくることでしょう。
海外大学は入学より卒業が難しいです。
無事卒業できたら、toeic だろうが英検だろうがほぼ満点とれてしまってもおかしくありません。
②世界中に友達ができる
これは言うまでもありません。
英語は国際語です。
そしてどんな大学でも、いろんな国から留学生を受け入れています。
学生時代に利害関係なく結んだ交友は一生ものでしょう。
③どこの国でも生きていけるタフさが身に着く
その国の卒業証書(ディプロマ)があれば、たいていの国は数年の就労ビザをくれます。
そして転職を繰り返してキャリアを積んでいき、
どこの国でも通用するスキルを磨くことで、どこでも好きなところに住むことができます。
母国を離れ、一人で大学生活を生き抜いた自信があれば、
たいていの困難に打ち勝つことができるのではと思います。
④日本の少子高齢化が不安
人口のおよそ3割が65歳以上という世界一の高齢社会に加え、出生率は1.34。
近い将来、給料の半分以上を税金と社会保障費に持っていかれ、
かつ現在30歳以下の国民は将来もらえる年金がゼロになるだろうと言う人もいます。
老人ばかりの政治家に任せ明るい未来の見えづらい日本よりも、
国土が広く移民を受け入れ今後も成長が期待できるアメリカ、カナダ、オーストラリア、
またはこれから発展するアジアアフリカに、
子どもの将来を求めるのは悪くない選択肢だと思います。
⑤いつでも日本に戻ってこられる
少子高齢化が不安とはいえ、
やはり日本は世界一安全で食べ物も美味しく住みやすい国です。
海外大を出て、就職は日本。
これは普通になりつつあります。
一度海外で就職しても、
日本は政情が安定してるのでいつでも戻ってこられます。
アフガニスタンやシリアなど、
一度出国したら二度と故郷に戻れないだろうという国とは違います。
いくらポケトークなどの自動翻訳機が普通になってるとはいえ、
バイリンガルの需要は減ることはありません。
英語プラスアルファがあればあるほど有利なので、
身に着けられる技術や教養はできるだけ吸収してくると良いです。
優秀な若い人たちが母国日本を蘇らせてくれることを期待しています。