move-in day、ムーブインといえば、大学の寮に入る日のことです。
大学によって日にちが決められており、
9月入学なら8月最終週から9月にかけての数日から一週間が普通です。
新一年生(freshman)にとっては、大学生活を始める大事な日でもあり、
大がかりな引っ越しの日でもあります。
現地の学生ですと、家族と車にスーツケースや段ボール箱を積み込んで、
16時間かけてやってくる、なんていう日です。
(荷物を下ろしたらハグしてパパママはまた16時間かけて家に帰る)
この日は大学側にとってもスペシャルな日なので、
職員、学生バイト、もろもろ総動員して新学期の始まりがスムーズにいくよう、
万全の体制を整えて新入生と上級生を迎えます。
この日から、新学期のオリエンテーションや新入生歓迎イベントなどが
目白押しなので、特に留学生は時差ボケで寝過ごしたりして大事なことを
聞き逃したりしないよう注意が必要です。
海外大学を考えた時、ムーブインは親がついていくのか、
他の留学生はどうしているのかわかりませんでした。
そんな折、娘が海外大学に進学を決めたとわかると、通っていた英語塾から、
海外生活をサポートするプログラムを勧められました。
ムーブインの日のお手伝いからレポートの添削などなど、
現地で困ったことがあればいつでも相談に乗ります、というサービスです。
そのコーディネーターさんは、自分のお子さんが海外大学に入学する時、
ムーブインに一緒に渡航し、レンタカーを借りて家財道具を買いそろえ、
銀行の口座を開設し、スマホを契約したそうです。
「大変ですよ~お母さんできますか~?」
「このプログラムに入っていただければすべてお手伝いしますよ」
「はあ、おいくらですか?」
「年間およそ60万円です」
「はい、一人で行かせます」
全く海外が初めて、というお子さんには心強いサービスでしょうが、
娘は高校2年の夏に短期留学を経験しています。
これも一人で行ったので、大丈夫だろうと思いました。
大学側も、留学生には手厚いサポートを提供しているはずです。
というわけで、2019年8月末、娘は一人で成田空港から旅立ちました。
②に続きます。